日本のニュースでも治安の悪さが叫ばれている国、アフガニスタン。観光などの情報ではなく、戦争の情報ばかりが入ってくるこの国ですが、果たして日本人は渡航可能なんでしょうか。今回は、アフガニスタンの治安の実情について紹介いたします。 2001年の9.11テロの後に米国が侵攻したアフガニスタンは、対テロ戦争の時代の幕開けを告げた国である。2001年にタリバン政権は一気に崩壊した。 国際協力機構(JICA)主催の公開セミナー「パキスタン・アフガニスタンの女性に教育機会を~教育を通じた女性のエンパワーメント~」が12月8日、都内で開催された。京都女子大学の内海成治教授、JICAの「アフガニスタン国識字強化プロジェクトフェーズ2」の小荒井理恵専門家、JICAの「パキスタン国ノンフォーマル教育推進プロジェクト」の大橋知穂プロジェクトアドバイザー・専門家が登壇。パキスタンとアフガニスタンの女性が教育を受けられない理由は地域や経済状況によって異なる、と強調した。, パキスタンやアフガニスタンなどの南アジア諸国にはいまも、教育を受けられない女性が多く存在する。女性の教育の必要性を訴えていたパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんが2012年10月、タリバンに襲撃されたことは記憶に新しい。この事件は、パキスタンなどの女性が教育機会を得ることは「命がけ」という現実を知らしめ、国際社会の注目を集める結果となった。, アフガニスタンの事情について内海教授は、女子が通う学校の環境は地域によって異なる、と指摘する。「カブール市内の女子校は男子校より環境は悪いが、まだ良いほうといえる。だが地方に行くと、テントが校舎だったり、もっと条件が悪いところではテントの質も悪く、児童・生徒は狭いテントの中に詰め込まれている。そうした中で授業を受けている」, 女子が教育を受けられるかどうかは、民族性も関係している。内海教授が調査したアフガニスタン中部のバーミヤン州ドゥカニ地域では「ハザラ」と「サイード」という2つの民族が暮らす。サイードはいわゆる上流階級だが、ハザラはそうでない人たち。この2つの民族は別々のコミュニティを形成している。ハザラの集落では女子が教育を受けるのは小学4年生までというのが一般的とされる。, 2006年の調査では本当に、ドゥカニの学校にハザラの5年生以上の女子児童はひとりもいなかった。また、1時間以上をかけて通学する男子児童が10人いたのに対し、女子児童はゼロ。, 内海教授は「民族と性別が、大きな教育格差を生んでいる。(この問題を解決していくには)適切な場所に学校を建てたり、女性の教員を養成したりするなど、女子の生活に適応する学校や制度を作れるよう支援することが必要だ」と指摘した。, 教育を受ける機会に恵まれないことから、アフガニスタン女性の読み書きの能力は驚くほど低い。アフガニスタンの15歳以上の識字率は26.2%と全世界で最低の水準だが、男女別でみると、男性の39.3%に対し、女性はわずか12.5%だ。, JICAの小荒井専門家は「家の外で活躍する女性もいるにはいるが、家の外に出ることすら許されない女性もいる。行動範囲に厳しい制限があることも、女性が学校に通うことのできない理由のひとつになっている」と説明する。, 女性の行動範囲に制限があるのはアフガニスタンの風習のためだ。アフガニスタン社会では「10歳程度の女子を“成熟した女性”」とみなす。成熟した女性を守るため、女性を家の外に出すことや男女共学を嫌がる家庭があるのが現状。また武装勢力が、女子が学校へ行くことを妨害しようと、学校や教師、児童・生徒を攻撃する。ターゲットとなるのは女子校だけでなく、共学の学校も含まれる。, パキスタンでもアフガニスタンと同様、女性が教育を受けられない理由は多岐にわたる。「村に女子中学校がなく、小学校だけ行かせても意味がないから、女子を学校に通わせない」と考える親もいるという。これは小学校の教育だけ受けても役に立たないとされるからだ。, パキスタンでも、アフガニスタンと同じように女子を10歳程度から“成熟した女性”とみなすため、男子と同じ中学校へ通わせることに反対する考えがある。また、親がわが子に教育を受けさせたいと思っても、貧しければそれは不可能だ。, パキスタンの教育についてJICAの大橋専門家は「世界で2番目に中退率が高いことが問題。小学校を卒業する前に40~50%が辞めてしまう。その3分の2が女子だ。学校へ行ったことがない子ども、中退した子ども、若者、大人たちにも、教育を受ける機会を改めて提供する必要がある」と話す。, アフガニスタンやパキスタンの女性が教育を受けられない理由はひとつではない。これ以外にもたくさんある。女性の教育の推進は、その女性を取り巻く状況や都合に配慮しなければならない、と登壇者らは口をそろえた。(渡辺美乃里). アフガニスタンの歴史 「文明の十字路」と呼ばれるアフガニスタンは、古代から交易の中継点として栄えました。18世紀にはアフガニスタン人の王朝が成立します。しかし1973年にクーデターが起こり共和 … Copyright © Kaihatsu Media. アフガニスタンの治安と聞くと、何を想像しますか?おそらく危険な国というイメージが多数を占めるアフガニスタンですが、現在も治安状態は悪化していると言えるでしょう。誘拐や攻撃などテロも増加傾向にあり、一般市民の犠牲者も多いというのが現状です。 All rights reserved. アフガニスタンの22県では、冬季の極端な乾燥により、100万人の生活が影響を受け、さらに200万人が今後数カ月で影響を受けることになります。, 最も影響を受けている10県では、20%から30%の水源が干上がったと報告されており、食糧と安全な水の不足が広がり始めています。以前から栄養不良率が高いこれらの地域では、子どもたちは深刻な影響を受けかねません。栄養のある適切な食べ物と安全な飲料水、そして衛生環境が整わなければ、子どもたちの健康は悪化する一方です。, 「優先すべきは、最も影響を受けている地域の子どもたちと家族のニーズに応え、現状を悪化させないことです」とユニセフ・アフガニスタン事務所代表アデル・ホドルは述べました。「アフガニスタン全土の子どもたちは、すでにいくつもの困難を強いられているにもかかわらず、さらに彼らの命に関わる新たな脅威に立ち向かわなければなりません」, 干ばつの影響は、最悪の時期に重なります。季節的な栄養不良とも言われる重度の急性栄養不良は、毎年夏の数カ月間に平均約25%増加するからです。アフガニスタン全土で、約160万人の子どもと44万3,000人の妊婦および授乳中の女性が栄養不良に苦しむことになります。, 「アフガニスタンでは、栄養不良を防ぐことは、すでに優先課題です」とホドルは言います。「私たちは子どもたちと家族が必要としている栄養価の高い食料、安全な水および保健サービスを確実に受けられるようにしなければなりません。栄養不良は生涯におよぶ影響を及ぼしかねないことから、今すぐリスクを抱えている子どもたちを見つけ、治療することが極めて重要なのです」, アフガニスタン政府は教育、栄養、水と衛生、食糧確保および農業のあらゆる分野にわたる対応の調整をおこなう、緊急干ばつタスクフォースを設置しました。, 栄養分野で活動するユニセフとパートナー団体は、子ども9万2,000人と妊婦および授乳中の女性8,500人が緊急栄養支援を必要としていると推定します。ユニセフはさらに、今年7月から12月の間に、現在栄養不良状態の5歳未満児約12万1,000人と3万3,000人の妊婦および授乳中の女性が、命を守る栄養支援を必要とする可能性があると推計します。, ユニセフが主導する水と衛生分野クラスターは、今後3カ月から6カ月の間に約87万5,000人が支援を必要とする可能性があると指摘しています。ユニセフとパートナー団体は、緊急に必要とされている栄養と水と衛生分野の支援規模を拡大して実施しています。, バドギースのBala Murghab 地区では、収穫が得られず安全な飲み水が入手できなくなったために、仕事を求めて推定100家族がヘラートへ移動しなければなりませんでした。状況はこの時期に起こる紛争の激化によりさらに複雑化し、避難民の増加と人道支援従事者のアクセスの制限に繋がります。, アフガニスタンの34県のうち13県では、2017年10月から2018年2月末までの雨量が、年間平均雨量の30%にも満たないのです。, ユニセフ・アフガニスタン事務所は、子どもたちと家族が必要とする支援を届ける活動資金として、1,000万米ドルの追加資金を要請しています。これらの活動には以下が含まれます。, ユニセフは、すべての紛争当事者に対して、人々が必要不可欠な保健サービスを受け、人道支援従事者が必要としている子どもや家族に命を守る支援を届けるための安全なアクセスを要求します。, 下記の活動を通して、命を守るために必要不可欠な栄養支援を6万5,000人の子どもに提供します。, 必要不可欠な栄養物資を購入し備蓄する。常駐型および移動型の栄養チームを同時に展開することで、より広く保健サービスを提供し、緊急栄養支援の規模拡大を図る。, 栄養不良の子どもに可能な限り迅速に治療を提供できるように、コミュニティでの栄養診断および専門医の紹介を強化する。. 子82%、女子61%), 不就学の学齢児童は330万人(75%が女子). 世界を幸せにしたかったら「10歳の少女に教育」を! 世界人口白書2016を読み解く, カンボジア人女性の自立支援に日本人女性が奮闘! トンレサップ湖のウォーターヒヤシンスで手提げバスケット作る, 【書評】日本人は与えてもらうことばかり考えている! 「アフリカ出身サコ学長、日本を語る」, ユニクロ 無印‥‥日本企業12社が中国でウイグル人を強制労働させていた、ヒューマンライツ・ナウが報告, ハイチの妊産婦死亡率は日本の100倍、国境なき医師団「自宅ではなく病院で出産を!」, モンゴルで旅行会社を経営する山本千夏さん、「コロナのせいで“兼業遊牧民”の人生が終わるかも」, 【パーム油発電の幻想②】私たちが払う電気料金が自然破壊に使われる! その裏に2つの不完全な制度があった, 【パーム油発電の幻想①】CO2の排出量はガス火力以上、「カーボンニュートラルではない」とFoE Japan, 【11月は無料キャンペーン】『ベナン人に教わるアフリカ流フランス語教室』、受講料は100%現地の支援へ(〆切11/18), ベネズエラ人を救う『命のスペイン語レッスン』の2020年11月~2021年1月の受講者募集! レッスン料は100%現地送金(〆切10/23、先着順), 【9/26土、10/2金、10/17土】第3期『SDGs大学』 移民を取り残す日本がいつか移民に選ばれなくなる!? 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