バラの樹形の分類でしばしば目にする「ハイブリッド・ティー」「「シュラブ」「クライミング」・・・いまいちよくわからない。, そんなお困りのあなたにお届けするのが本稿です。「フロリバンダってどんなのだろう?」と疑問をお持ちのあなたのためのフロリバンダの説明です。枝先がブーケのように咲くフロリバンダの楽しみ方をわかりやすく紹介しています。, 世界中で愛される銘花「アイス・バーグ」[別名:シュネーヴィッツェン=白雪姫]はフロリバンダを代表するバラ。, 「木立ち性」や「つる性」などのバラの分類がありますが、これはバラが「将来的にどのような樹のタイプに育つか」「どのような花のつけ方をするか」という観点からの分類です。, 「自ら自立できる」というのは、一般的な樹木のイメージとお考え下さい。公園や街路樹に立っている樹は空に向かって一人立ちしていますがこのように自らの力だけで直立できるという意味です。, この「自ら直立できるタイプ」のことをバラの樹の分類では「木立ち性(ブッシュ)」といいます。, 自立できる木立ち性タイプのバラは、さらにそれぞれ3つの特徴をもったタイプに分けられています。, フロリバンダの特徴をよりよく理解するために、どのようにしてこのような特徴をもったバラが誕生したのかという点から語りたいと思います。, 木立ち性|フロリバンダというバラの系統は20世紀初頭に誕生した比較的新しいグループです。, 「ハイブリッド・ティー系統」の1号品種である「ラ・フランス」を生み出したフランス人ジャン=パプティスト=ギヨーは、彼の晩年に中国原産のロサ・キネンシス[和名「コウシバラ」]系のバラと日本原産の「ノイバラ」を交配させて「ポリアンサ系統」というのを生み出しました。このポリアンサは言うなれば「東洋のバラの遺伝子の系統」と言えるでしょう。, この「ポリアンサ系統」のバラに「ハイブリッド・ティー系統」のバラを交雑させることによって双方の特徴が混じりあった新たな系統が誕生することになります。それがフロリバンダ[別名「ハイブリッド・ポリアンサ」]です。, この第1号品種[「エリゼ・ポールセン」1924年]は1867年以降に誕生した新系統になるため、フロリバンダ品種も「現代バラ[モダンローズ]」に属する一系統になります。, [※ハイブリッド・ティーの特性にさらに「芳香」を加えて「5つの特徴」と見ることもできる。], 多くの品種が枝先に房となって花を咲かせるためフロリバンダ品種はブーケのようにも見える豪華さがあります。, 「フロリバンダ」とは「花を束ねる」の意味です。切り花用に流通しているスプレーバラもこのフロリバンダ系統です。, 片親がハイブリッド・ティー系統なので、ハイブリッドティーと親子関係にあります。また、同じく片親であるポリアンサ系統の強健さを継承しているので育てやすく初心者向きの品種が多いのも特徴です。, 「ブライダル・ピンク」の房咲きの様子。複数のつぼみが時間差で徐々に開花していく。途切れることなく花を楽しみたいあなたにはフロリバンダ品種がおススメ。, ※ブライダル・ピンクの特徴・育てやすさなどを 花嫁を連想させるバラ[ブライダル・ピンク]の栽培実感 で詳しく紹介しています。, 紹介した写真でご覧いただいたように、フロリバンダ品種は一枝に多くの花を咲かせるのが特徴です。, ただこれらの花が一斉に開花してブーケ状に咲きそろうわけではなく、時間差で開花していくことを知っておきましょう。, 枝先のつぼみのうち、まず中央付近の花だけが他に先んじて一足早く開花します。それからしばらく遅れて(数日後に)他のつぼみが開花を迎えます。この場合、養分の大部分を最初の花がもっていってしまっているため、他のつぼみは小さく貧弱になりがちです。, このように枝の中央付近のつぼみが他のつぼみに先立って開花するのがフロリバンダ品種の特徴。写真は「パーマネント・ウェーブ」。, そこで開花時期を調整し、併せて花の大きさをなるべく均等にするために、中央のつぼみは咲かせずにピンチ(摘蕾=てきらい)しましょう。, ピンチのタイミングは、咲かせる前の段階であればそれで大丈夫ですが、できればなるべく早めに行うのがよいでしょう。結局落とすつぼみです。, 中央のつぼみをピンチをすることでその他のつぼみに養分が均等にわたるようになり、他のつぼみが大きく咲きます。これらのつぼみを一斉に開花させることでブーケのように咲きそろえることができます。, なお、このような中央のつぼみのピンチはフロリバンダ品種で積極的に行うものの、ハイブリッドティーでは行いません。ハイブリッドティーでは中央のつぼみは必ず残します。こちらは側のつぼみをピンチします。, 詳しくは 側蕾(ソクライ)のススメ|ハイブリッドティーは豪華に咲かせて一輪の美を楽しもう をご覧ください。, ハイブリッド・ティー(HT)ってなに?|モダンローズの誕生にまつわる歴史 では木立ち性・ハイブリッド・ティーの特徴を、, シュラブってなに?|多様・多彩なバラの個性が集まるシュラブの魅力 ではシュラブ樹形の特徴を、, [初心者必見]4基準から導くおススメの『木立ち性』バラ10選 ではフロリバンダ品種を含む木立ち性タイプのバラのなかから初心者でも育てやすいおススメの品種を紹介しています。, 本稿ではフロリバンダという樹形の特徴や楽しむコツについて説明しました。フロリバンダの特徴を知ることでバラの樹形の理解が進み、あなたにとってより良いバラを楽しむ手助けとなれば嬉しく思います。, 本稿が皆様のより良い暮らしに役立てば幸いです。あなたもバラと暮らす生活をはじめませんか?. 英名:Rose 和名:バラ(バラ、ソウビ、ショウビ) Plantia magazine for loving plant by HYPONEX, 2008年ごろ。日本で次々と、さまざまなバラが生まれてきました。海外のバラには無い特徴~秋遅くまで咲き続け、花色は四季を通じて微妙に変化、花形は繊細で巧緻、強くは感じないけれど心地よい香り、葉は小さめでマットな質感、枝は細く株は小ぶり~テイストはそれぞれ違いますが、すべて日本人育種家の感性により生み出されたもの。, 2018年は、多くの人にいまも愛されている日本のバラが発表されてから10周年・5周年を迎えます。エポックメイキングな年です。, この品種が2008年にデビューしたときは、誰もがその神秘的な雰囲気に魅せられました。写真を見て、イベントで実際の花を見て、海外の育種家たちも注目。‘ガブリエル’(河本バラ園/花ごころヘブンシリーズ)です。香りは、河本のバラに特徴的なグリーンのさわやかさに、ローズの甘さ、シトラスを含むティーがほどよく入り混じり繊細。「天上の香り」は、かくやとばかり。中央にうっすらと紫が入る花をより引き立てています。, ‘ガブリエル’は小さくマットな葉や直立する株姿も特徴的で、樹の性質も「神秘的」。大事に育てたいバラです。花の美しさを追求する育種家・河本純子さんの感性が生み出したもの。バラの花の美しさが最大限に表現された、いわば“アーティスティックなバラ”の代表的な品種といえるでしょう。, ことさら目立って注目されたことは無いものの、いまに至るまで多くの人に育てられているのが‘ミスティ パープル’です。2003年に発表され、2018年で15周年のロングセラー。細い枝先に、グリーンを含む蕾から藤色の波状弁咲きに。香りはローズにフルーツが混じり、ティー成分も含まれます。HTでもシュラブでも無いこのバラ、当時は異質な感じ。その後次々と発表された河本純子さんの作品独自のスタイルです。, すばらしい芳香! 「モダンローズのさまざまな香気成分を含む」と蓬田バラの香り研究所の科学分析により解析されたのが‘薫乃(かおるの)’の香り。育種した武内俊介さんは「幸せの香り」と言います。この品種も2008年発表。海外のバラには時折ありますが、日本のバラでこんなに“香水のような”香りがするバラは、それまで数えるくらいしかありませんでした。‘芳純(ほうじゅん)’など香りのバラを世に出してきた、京成バラ園芸の育種の伝統によるものでしょう。大きめに感じるふんわりとした花はアプリコットをベースに淡いピンクも混じり、咲き進むにつれて淡く。よく繰り返して咲きます。, 日本独自のカテゴリー、FGローズ(フローリスト&ガーデナーローズ)が発表されたものもこのころ。一部切花用品種がガーデン用として販売(あるいは逆)されるケースはありますが、最初からのコンセプトとしては海外には事例が少ないものです。FGローズは切花としてもガーデン用苗としても販売され、両用に楽しめるバラ。京阪園芸F&Gローズは、最初は2007年作出の和ばら(Rose Farm KEIJI作出)の‘みやこ’‘てまり’から。京阪園芸FGローズのブランドネームが発表されたのは2008年でした。その年作出の‘あおい’は茶色味のあるモーヴ色。和の花色です。春は明るめ、秋は深い花色に咲きます。小中輪花で大房咲きに。繰り返して咲き、切花にしても花保ち良く、四季を通じて身近に楽しめます。自然な状態でも剪定など手を入れても咲く、“栽培の自由度が高い”品種です。, それから5年経った2013年春から放映され、ローズソムリエ小山内健さんが大活躍したNHK TV「趣味の園芸」の「ローズレッスン12カ月」。番組でも登場し話題になったのが‘かおりかざり’です(2012年発表)。はんなりとした風情のオレンジアプリコットの花からは、フルーツを感じる香り。科学分析ではこの香りはダマスクの香りと、拡散し強く感じるティー・バイオレットの香り。ベースにキープする成分が少ないため、ふわっと香って、はかなく消えます。まさしく花名の通り。花の印象・花の名のイメージ・香りの感覚がよく合った“雅(みやび)”な花の表現です。, ‘かおりかざり’。当時「オレンジ色はあまり売れない」と言われた中で新鮮に感じられた, その2013年春には、ロサ オリエンティスが代表作‘シェエラザード’のデビューと同時に発表されました。ロサ オリエンティスは「日本の暑い夏でもよく育ち良い花を咲かせるバラの作出を目指す」バラの家・木村卓功さん育種のブランドネームです。‘シェエラザード’はあでやかなピンク色が、先が尖って波打って重なる花弁に描かれています。強くは無いけど、強く感じる芳香。よく繰り返して花を咲かせ、小さな葉・細い枝は伸び過ぎずによく茂り、まとまりよく育ちます。その年の秋にはオデュッセイア’を発表。‘シェエラザード’は翌2014年発表の‘ダフネ’とともに、現在はヨーロッパでも販売されて人気を集め、海外に誇る、いまの日本を代表するバラの一つともなっています。, あれからもう10年、5年。以降毎年新品種が次々と発表されていますが、発表から10年にわたって栽培され続けるのは、その「花」に魅力があればこそ。愛好者は、身近に栽培して季節ごとに表情を変えて咲くその花の一輪、あるいは株全体に咲く花にあらわされた、ひとつの「色」(しき・色やかたち)と「香り」に、無意識に森羅万象の生命の不思議さ・輝きを感じているのではないでしょうか。四季の変化に富む日本の風土で培われた、日本人ならではの感性です。, 樹の性質については、かつて発表され、総じて“性質がおとなしい”と言われた日本のバラの中にも、丈夫な品種は多くあります。加えて最近の日本のバラ育種は海外の動向と合わせるように、「育てやすさ」が意識されるようになってきました。, 玉置一裕 Profile バラの専門誌『New Roses』編集長。 『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。 また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。, 学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強, 1シーズン(3~4ヵ月)に1回、土にばらまくだけの新製品!すべての成分を1粒に配合。むらなく均一に撒ける。, バラの黒星病、うどんこ病の専用薬として、予防効果だけではなく治療効果も兼ね備え、発病後の散布でも防除が可能です。, バラに必要な肥料成分と微量要素を配合しています。花数の多い丈夫な株をつくり、美しい大きな花を咲かせます。. ▲見飽きない美しさの「ガブリエル」 写真提供/ハナたろう 花の中心が淡紫に染まる、やや青みを含んだ冴えた白(シルバーパープル)の美しい花色で大人気のバラです。女性らしい感性の繊細な印象のバラを発表し続けている河本純子さん作出。花びらの先がツンと尖る咲き方がとても現代的で、しかも強香品種です。 樹勢が強いほうではなく、やや育てにくいところがあるので、鉢栽培で大切に育てたいバラです。 Copyright 2012 HANAGOKORO Co.,Ltd. バラはその花の美しさ、庭に咲いたときの姿の美しさとともに、香りの豊かさでも人を魅了し続けています。女性用の香水のほぼ100%にバラの香りが使われているといわれているほどです。せっかくバラを育てるなら、香りの良さにもこだわ・・・ 細い枝にも花が咲くバラですから、枝数をキープして、 なるべく枝を長く残し、葉を多く付けることで、光合成を促し、株を育てます。 秋は、葉を多く残すために花がら摘みしかしていませんから、 そんなルシファーと並べると、ガブリエルは比較的不安の少ないバラです。それでも難しい目であることに変りはしませんけどもね。 その辺り考えると、河本の「気難しい」と表記される新作バラは手を出 … 春から初夏にかけて、また、秋に多くのバラファンを集めるのが、各地のバラ園のバラ祭り、ガーデニングショーなど。切り花の世界では、冠婚葬祭、パーティ装花やギフトでも引っ張りだこ。毎年たくさんの新品種が誕生するほど、バラは人気の花です。好きな花色や花形はあっても、さまざまにありすぎて種類や品種がよくわからないという方もいることでしょう。多種多彩なバラをガーデン用のバラと分け、ここでは花屋さんで出回る切り花を中心にご紹介します。, バラの基本データ 学名:Rosa 原産地:ヨーロッパ、北アメリカ、アジア 花色:赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、緑、茶、複色, ふだん何気なく使っているバラという名前。これはバラ科バラ属の総称。「イバラ」の「い」が抜けた言葉。古くは万葉集にバラを指す「うまら」が登場。「うばら」「むばら」、また、「薔薇(そうび)」いう言葉も使われました。つまり「バラ」とは、日本古来または中国から渡来したバラを指す言葉。日本にはノバラ、ハマナスをはじめ、もともと原種のバラがあります。, 学名はRosa(ロサ)、英語ではRose(ローズ)。バラの原種はヨーロッパからアジアにかけて広く分布しています。このバラの世界に多大な貢献をしたのが、18世紀末から19世紀初めに活躍した、皇帝ナポレオンの妻・皇后ジョゼフィーヌ。バラを愛し、世界のバラをパリ郊外のマルメゾン宮殿の庭に集めます。中国や日本のバラも含め、その数は300種に及んだといいます。, ジョゼフィーヌのバラ好きは収集に収まらず、さらに、収集したバラを使って、専門の園芸家に交配育種を行わせます。宮殿内にバラ園を造り、つぎつぎに新しい品種を作り出しました。ジョゼフィーヌの没後も新しいバラの作出は続き、19世紀半ばまでに3000種を超えたといわれています。この大きな功績から、ジョゼフィーヌは「バラのパトロン」と称賛されています。, 1867年フランスで、大輪の四季咲きの性質をもつ画期的なバラ、ラ・フランスが誕生します。このバラ以降に誕生したバラはモダンローズ(現代バラ)と呼ばれ、それ以前の園芸品種はオールドローズと呼ばれます。四季咲き性をもつモダンローズが誕生すると、バラは1年に何度も楽しめる花になります。庭に咲いたバラを、摘み取って部屋のなかで楽しむ人たちも増えたことでしょう。バラは多くの人たちに愛され、新しい品種がつぎつぎに誕生するような人気の花になっていきました。, 現在、バラ園やガーデンセンター、花屋さんなどで、多種多彩なバラを見ること、買うことができます。ただし、バラ園で見たお気に入りのバラを、すぐに切り花で買い求めることができません。なぜなら、さまざまなバラはその性質によって、ガーデン用と切り花用に分けられているのです。, ガーデン用のバラは、おもに庭や鉢植えで楽しむ一般の愛好者向けのバラ。バラ初心者が育てやすい丈夫な品種も、放っておくときれいなバラが咲かないテクニックが必要な上級者向けの品種もあります。, 切り花の生産目的ではないため、春しか咲かない一季咲き、春以外はあまり咲かない返り咲きなども含まれています。つまり、原種のバラやオールドローズの系統も含まれています。花数は少ないけれど、花色や花形がとても美しく、香りが深いバラならば、それはまた魅力的なバラのひとつです。ただし、そういう品種はガーデン用。切り花で出回ることは、おそらくありません。, いっぽう、切り花用のバラは、プロの生産者向け。つまり、切り花生産者のためのバラ。一般には出回りません。ハウス栽培で加温すれば、1年中花を咲かせる四季咲き性の生産性のいいバラです。, 真夏は日差しが強く、気温も高いので、そんな時期にも花色が変わりにくく、花の大きさが変わりにくい性質が求められ、丈夫で病気になりにくいことはいうまでもありません。ただし、生産のプロが手がけるバラですから、なかには少々育てにくい性質でも、花が魅力的ということで切り花用になったバラもあるそうです。, その切り花で出回るバラには、1本に大きな1輪が咲くスタンダードタイプと、小輪がたくさんつくスプレータイプがあります。スタンダードタイプには、巨大輪から、大輪、中大輪、中輪までサイズがあります。スプレーバラにはスタンダードバラの中輪ぐらいの大きさの花をいくつもつける品種もあり、花の大きさはさまざまです。, 今、店先にバラが並んでいない花屋さんは珍しいかもしれません。花屋さんにギフトを買い求める人は、バラも加えて、バラは必ず入れてほしい、バラを中心に、バラと季節の花を合わせて…など、バラをギフトとして贈りたいと注文する人がとても多いそうです。選ばれるからこそ、花屋さんに多種多彩なバラが並んでいるわけです。, そういわれているバラですが、実際にどれほど人気があるのか、政府統計の平成28年(2016年)産花きの生産状況を調べてみました。, それによると、日本の切り花の産出(出荷)額は2152億円です。そのうち1位のキクは680億円、2位のユリは217億円、バラは3位で180億円にのぼります。ちなみに、4位のトルコギキョウは120億円、5位のカーネーションは117億円と続きます。, キクは葬儀需要、仏花としての需要が非常に高い花です。ユリも同様の需要が多い花ですから、ギフト用、家庭用のバラの人気の高さがうかがえます。, 切り花用の品種、ガーデン用の品種。バラにはふたつのタイプがあることを紹介しました。それぞれ特徴がありますが、ここからは切り花のバラについて詳しくお話します。, 切り花のバラのうち、圧倒的に多いのがこの色です。ひとことでピンクといっても、品種が多いだけに色幅がとても広く、淡い色から濃いものまでさまざま。バラを表現するのにもっともふさわしいローズ色もピンク系のひとつです。, ベルベットのような光沢をもつものから、朱色がかったものまであり、上品で華やかな印象の色。愛の告白やクリスマスにと、スペシャルな日、フォーマルなシーンに欠かせません。, はつらつとしたビタミンカラーは夏に、また、実りや紅葉を連想させる秋にもふさわしい色。アプリコット系はロマンティックな雰囲気があり、四季を通じて人気は上昇中です。, 夏は花色が薄くなる品種が多かったため、鮮明な黄色できりっと咲くバラが追求されてきましたが、最近では、やさしく淡い黄色の品種が人気を得ています。, 冠婚葬祭に使われるため、特に春と秋のブライダルシーズンには引っ張りだこ。流通量も多い花色です。特に咲き始めは、緑色やクリーム色を含んでいることが多いようです。, 上品な色が人気です。シルバー系と呼ばれる赤みの抜けた薄い花色、藤色、濃色の赤紫などのバリエーションがあります。バイオテクノロジーの技術で青色の開発も実現しました。, ニュアンスがある色合いが多く、落ち着いた印象。品種数は多くはありませんが、秋にはハロウィンなどのイベント用、紅葉をイメージするアレンジなどによく使われます。, 花びらに縁取りがあるもの、絞り模様が入るものなどです。花の中に2つ以上の色があるのが特徴です。, 切り花のバラは、2000年代にイングリッシュローズの人気が沸騰するまで、長い間剣弁高芯咲きの整った花形が主流でした。イングリッシュローズとは、イギリス人育種家デビッド・オースチン氏が手がけたこのブランドバラ。四季咲き性が強く、大輪で芳香の花を咲かせながら、花形はまるでオールドローズのようなカップ咲きやロゼット咲き。アンブリッジローズなどのやさしい花形に魅了された人たちが、切り花にも求めたため、日本のバラ生産者や育種家もカップ咲き、ロゼット咲きのバラを作り出すようになり、現在、多種多様な花形のバラが楽しめるようになりました。, また、最近では花びら全体にフリルが入るタイプ、花の中心に緑色のしべが目立つ斬新な花形も人気を呼んでいます。, 以下は2015年の東京の大田市場の卸業者と仲卸業者、世田谷市場の仲卸業者における人気品種トップ5です。, もともとバラといえば香りのいい花の代名詞。ローズガーデンで出合うバラは香り高い品種が多いのに、なぜか切り花のバラは香りでは劣る…。そう感じる人は少なくないでしょう。なぜなら、摘み取ってから花が長くもつバラは、長い間咲き続けることに力を注ぎ、香りにエネルギーを使うことができません。花もちのよさを長い間追求した品種改良によって、切り花には香りのあるバラが少なくなっていったのです。とはいっても、やはりバラには香りがほしいものですね。花もちがよくて、香りも高いバラがあったら…。さらに品種改良を重ねることで、そんな贅沢な要望が実現。香りのよさと、花もちのよさを兼ね備えた品種が数多く出回っています。, ガーデン用から切り花用になったバラもあります。代表ともいえるひとつがイブピアッチェ。もともとガーデン用のバラでしたが、魅力的な青みがかった濃いピンクの花色、深い香りのバラは、切り花で人気が沸騰。もっとも人気の高いバラのひとつになりました。, そのほか、古くはマダムヴィオレがあり、ルージュロワイヤル、ラ・マリエ、ガブリエル、KIZUNA、最近人気のパリスなどは、切り花、ガーデンの両方で楽しめるバラです。, また、イングリッシュローズは、ガーデン用のバラ。散り落ちる姿まで楽しむための、一気に花びらを散らす性質があり、花もちのよさは兼ね備えていませんでした。そこで、デビッド・オースチン・ロージズ社は、花もちのいい切り花専用のバラを発表します。それが、ジュリエット、テス、ダーシー、キーラ、シンベリン、キャリー、エディスなど。どれも花もちがよく、香りも深い大輪ばかりです。.